下腿(すねから下)で足関節周囲(足首)でのこどもの骨端線損傷と成人の骨折の例です。
子どもの骨端線損傷
子どもは骨端線(骨が成長するところ)があり、ずれたままですと骨が真っすぐに成長しないことがある場所です。手術を要することもありますが、骨端線があるので、手術をせずに整復、治療ができればよりよいです。
骨端線の上下(近位から遠位)にわたる骨折線があり、わかりにくいですが、ずれがあります。
専門的には * Salter-Harris Type IV、triplane fracture 写真はクリックで拡大




アップです。骨端線の外側(細い方の骨、腓骨に近いところ)が広くなっています。




CT です。骨端線をはさんだ骨折がよくわかります。






骨折を元に近づけるように整復しました。骨端線の外側の幅が、本来の狭さになっています。




このお子さんは、4 年後の時点で、骨の成長の障害はありませんでした。
成人の下腿遠位部骨折
脛骨(太い方)と腓骨(細い方)の両方が骨折していました。




骨折を元に近づけるように整復しました。


Robert B. Salter and W. Robert Harris. Injuries Involving the Epiphyseal Plate. J Bone Joint Surg Am. 1963; 45(3): 587-622.