腰部硬膜外ブロック
腰の脊髄のすぐ後ろに局所麻酔薬を注射して、下半身の知覚、運動の働きを一時的に落とし、強い痛みの感覚、筋肉の過剰な緊張または下肢の血液循環障害などを伴うさまざまな症状を緩和します。
腰部硬膜外ブロックの実際
- 横に寝ていただきます。
- 点滴をします。これは、神経ブロックの副作用で血圧が低下したりショックが起こったときに、すぐに対応するためです。
- 腰の中ほどを消毒用アルコールで拭きます。
- 横向きになり背中を少し丸めます。
- 注射する場所を消毒し、注射します。
- 血圧、脈拍を、30分〜1時間、繰り返し測定し、この間は横になって休みます。
腰部硬膜外ブロック後の反応
- 下肢にしびれ、力が入りにくい、血圧の低下など、神経の働きが低下した状態になります。
- 下肢のしびれや脱力が 3 時間以上続くこともありますので、力が入りにくい間は横になったままでお待ちいただきます。
- 注射部分の痛み、頭痛、吐き気や気分の不良が数日以上続くことがあります。
腰部硬膜外ブロックは、ブロックを行った後 1 時間、横になってお休みいただきます。午前、または午後の診療の早めの時間にご来院頂いて行います。
腰部硬膜外ブロックの合併症
以下の様な合併症の恐れが、少ないながら ( 数百回から数千回に 1 回程度 ) ありえます。
- けいれん、意識はあるのに手足が動かなくなったり、意識消失に陥ることがあります。
- 呼吸停止、ショックが起こりえます。
- 血液の塊ができ、それが数時間かそれ以上の時間をかけて大きくなって脊髄が圧迫され、麻痺が起こることがあります。帰宅後の数時間〜数日の間、下肢のしびれ、力が入りにくい症状が一旦軽減した後再び強くなってくる場合は、当院までご連絡ください。
- 細菌の感染がおこることがあります。
神経ブロックは合併症の予防策を講じながら行いますが、これらの合併症は予期せずに起こり、完全に防ぐことはできません。大変まれではありますが、致命的な場合がありえます。また、これらが、合併症のすべてではありません。
当院で対処できない合併症が起こった場合は、高次の医療機関に転院して頂きます。
腰部硬膜外ブロックの代替法
理学・物理療法や他の神経ブロック療法など、効果が劣ってもより安全な方法もとることが可能です。


