整形外科 リウマチ科

Akamatsu Orthopaedic Clinic

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本リウマチ学会 リウマチ専門医

日本体育協会 公認スポーツドクター

産經新聞・脂肪腫

ご相談

最近なんだか腰のあたりに肉がついてきたなと思っていたら、実は一部分だけが少しだけ硬いことに気付きました。痛みやかゆみはなく、念のため近所の外科で診てもらったところ「脂肪腫」で、触診の結果「良性のものなので、このまま放っておいても大丈夫だが、大きくなるようなら切りましょう」と言われました。できる原因も不明ということです。これ以上腫瘍(しゅよう)を大きくしないためにはどのようなことを心掛けたらいいですか。
(千葉県、28歳主婦)

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専門家のアドバイス

手術し病理組織検査を

脂肪腫は、脂肪組織で構成される良性腫瘍、いわゆるできものです。皮下脂肪内や筋肉内、そのほか体のさまざまな組織にできることがあります。発生しやすい体の部位は首、肩、背中、お尻、太もも、手足などさまざまです。

ゆっくり大きくなる性質がありますので、ある程度の大きさになるまで気付かないことも多いようです。悪性化することはまずありませんが、悪性腫瘍である脂肪肉腫やその他の腫瘍との区別がつきにくいこともあります。

脂肪腫が発生する原因は今のところ解明されていません。食べ物や環境などの要素についても関係ないと思われます。

診断は、MRI などの画像の検査である程度は判断ができるのですが、確定するためには、手術で腫瘍を切除し、腫瘍組織を顕微鏡で調べる病理組織検査が必要です。良性腫瘍である脂肪腫でしたら、切除することが治療にもなります。

脂肪腫は薬による治療で治すことはできません。腫瘍が大きくならないようにする方法というのもありません。現在のところ、治療には切除手術が必要です。お尋ねの方の場合、脂肪腫かどうかの診断が、まず大切です。脂肪腫とよく似た症状の別の腫瘍の可能性もありえます。

画像による検査によって、脂肪腫の可能性が高いという診断でしたら、しばらくの間、腫瘍に大きさの変化が見られるか、痛みなどの症状が出ないか、様子を見ることも一般的な方法です。画像による検査を受けておられないのでしたら、一度は検査を受けておかれる方がよりよいと思います。その上で、治療と診断の確定のために、切除手術を行うことも一般的によく行われている方法です。

検査について、また今後様子を見ていくか手術を受けるかの判断について、まずは担当医とよくご相談になられることが必要かと存じます。その上で必要でしたら、あるいは相談者の方がご希望になられる場合には、骨軟部腫瘍を専門とする整形外科医のいる医療施設に紹介してもらうのがよろしいかと存じます。

骨軟部腫瘍は、整形外科の中でも専門医の少ない分野です。大学の付属病院、がんセンターなどの整形外科には、骨軟部腫瘍の専門医がいると思います。

(赤松整形外科 赤松俊浩医師)

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